PUGMENT

2018年秋冬コレクション 「1XXX–2018–2XXX」
2018.3.3 (土) - 4.1 (日)
ファッションショー:3.3 (土) 16:00 -
*件名を「ショー予約」とし、お名前・人数・電話番号を明記のうえ tickets@pugment.com へご連絡ください。
定員に達し次第、受付を終了させていただきます。

同時期開催:

UTRECHT ユトレヒト
2018.3.6 (火) - 3.18 (日)
ワークショップ:3.11 (日)
東京都渋谷区神宮前5-36-6 ケーリーマンション 2C
12:00 – 20:00 / 月曜定休
http://utrecht.jp/

N ID / N ID A DEUX ニド / ニド・ア・ドゥ
2018年3月16日(金)― 3月23日(金)
レセプション:3.16 (金) 17:00 – 20:00
東京都渋谷区神南1-3-2
12:00 – 20:00 / 会期中無休
http://nid-tokyo.com/

アートブック 「1XXX–2018–2XXX」:

グラフィックデザイン:石塚俊
発行:Newfave
発売予定日:2018年4月

PUGMENT

PUGMENT 2018年秋冬コレクション「1XXX–2018–2XXX」

-この世界に人間は存在しない。そこには「服」と「ファッション」がある。
服はその世界にただ存在している。ゆっくりと分解され、最後には朽ち果てる。
ファッションは、絶えず高速で変化する感情を持ちながら光として存在している。
繰り返しながら永遠に存在し続けることに絶望している。
ファッションは、光として服に照射されたときに人間のような身体を持つことができる。
ファッションは服を求め、服の上をさまよい、命を獲得しようとする。

 ファッションレーベル PUGMENTによる、2018年秋冬コレクション「1XXX–2018–2XXX」を開催いたします。
人間のいない世界で、意思や感情を持った「ファッション」が「服」を欲するというサイエンス・フィクションを元に、衣服のコレクションおよび美術作品の新作を構成し、 展示会/展覧会を行います。
PUGMENTはこれまで、路上に落ちている衣服のディティールをプリントした「MAGNETICDRESS」や、古着のミリタリーウェアを燃やした灰で作られた「IMAGE」など、映像や写真、パフォーマンスといった様々な手法を用いて衣服と人・都市・社会との関係性を抽出しコレクションを制作、発表してきました。

 本コレクションは、日本服飾史や現代に流通する日常着についてのリサーチを元に作られます。そこから選ばれた膨大な量の素材を元に、スタイリスト・小山田孝司と共同で「スタイリング」しコレクションピースを制作、展示会/展覧会を通じてサイエンス・フィクションとして再構成します。
会場となるのはKAYOKOYUKI、UTRECHT、N ID / N ID A DEUX。アートギャラリー、書店、セレクトショップの3箇所で同時多発的に開催され、複数の場所、複数のジャンル、複数の流通形式を横断したプロジェクトとなっています。また、会期初日となる 3月3日(土)にはKAYOKOYUKIに隣接するアートギャラリー・駒込倉庫にてファッションショーを行います。また、本年春には写真集出版を手がけるNewfaveより、コレクションを元にしたアートブックの出版が予定されています。

PUGMENT パグメント:
大谷将弘と今福華凜によって2014年に設立。衣服が人間の営みにおいて価値や意味が変容していくプロセスを観察し、そのプロセスを衣服の制作工程に組み込む。ファッションにまつわるイメージと人との関係性に着目し、既にある価値・環境・情報について別の視点を持つための衣服を発表する。
2017年6月には共同運営するアーティストランスペースにてファッションショーを行い、2018年春夏コレクションを発表。同年10月にはオランダ「Unseen Amsterdam」にて写真家の小林健太と協働しパフォーマンスを行った。
主な発表として「2018 年春夏コレクション」(Workstation、東京、2017)、「新しいルーブ・ゴールドバーグ・マシーン」(KAYOKOYUKI・駒込倉庫、2016)、「THE EXPOSED#9 passing pictures」(G/P gallery SHINONOME、2015) など。

http://pugment.com/


消費の速度を装う

 PUGMENT2018年秋冬コレクション「1XXX–2018–2XXX」。最初に企画書を渡されたときに驚いたのを覚えている。ファッションの半年毎のシーズン制に、100年単位の時間軸が重なりあう。

 PUGMENTの活動について、ファッションなのか現代美術なのかと問いただすことはナンセンスだ。本来両立しえなかったはずのふたつのジャンルの区別は今日において意味をなさない。その時々に変化する流行や風習を作り出すファッション。歴史に基づき、社会への批評的な態度によって成り立つ現代美術。市場はそのふたつが短絡し、共犯関係を結んでいることを示している。ファッションは消費社会へ批評的な態度をとることによってシニカルに消費を促し、現代美術は流行によって未来の価値を仮定し過剰な投資を求める。現代美術とファッションがほどんど同一視されてしまうこうした消費社会こそ、PUGMENTが2018年秋冬コレクション《1XXX–2018–2XXX》で扱おうとするものである。

 PUGMENTはこのような消費社会の速度に対し、大きい時間の流れによるサイエンス・フィクションを構想する。感情を持ったファッションは、光として高速で生き続けることに絶望している。太陽系の変調、衣服から防護服への移行、そして人間の絶滅という大きな環境の変化が設定される。防護服に投影される画像は、日本におけるファッション史を俯瞰することで選ばれたものだ。和装から洋装へと転換を遂げ、社会的な背景とともに移り変わる流行。未来で流通する防護服は、2018年現在のファストファッションを模して作られたものである。このようにPUGMENTは、ファッションの消費サイクルを軸に、ファッションにまつわる歴史やそのありようを組みかえる。PUGMENT《1XXX–2018–2XXX》は現代における消費の速度を疑い、それをサイエンス・フィクションの設定として再配置し素材とすることで、新たな衣服を作ろうとする試みなのである。

インディペンデント・キュレーター
飯岡 陸

PUGMENT_FallWinter2018

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